今回は、制御盤を製作する際のトラブル対策についてご紹介させていただきます。
制御盤を製作するうえでもっとも重要なことは、第一に不良を出さないことであり、安全で良い品質のものを作ることです。
当社では、制御盤の豊富な製作実績がございますので、様々な対策を徹底しております。
まず基本作業(詳細:圧着や、ネジ締め等)を徹底することが重要です。
具体的には圧着端子のセンターに圧着ができていないことや、芯線が適正な長さではない事などの圧着不良を出さないこと、ネジの締め付け忘れや、締め付けが規制トルク値に到達していないことを無くすことになります。
いずれも簡単な作業になりますが、疎かにしてしまうと配線のゆるみによる接触不良により感電や火災等の重大な事故になりうる可能性があります。それらを発生させないために、 圧着に関しては対策を徹底しております。
・圧着点検
対象者:作業者全員
頻 度:週一度(水曜日の13時頃)
内 容:0.3sqの電線を1.25y‐3.5の端子に圧着テストを行い、圧着工具や圧着動作のテストを実施
・ネジの締め付け
作業者が締め付け後に、最後に検査員が緩みや、締め忘れがないかの二重体制
締付検査後は作業実施者の名前を記入したチェックシートを作成し、エビデンス保存
過去のトラブルや対応策等のノウハウをまとめた技術指示書を制御盤に貼り付けて作業を行うことで 再発防止を徹底し、制御盤の品質向上を図っております。
お客様からの信用をなくさないためにも、先ほど述べた以外の配線ミスや機器のゆるみ、電線のサイズ違いなどの不具合も含め、良品のものを製作出来るよう、日々業務に取り組むことが重要です。