システム開発者の旬なつぶやき

2025.02.12
制御盤

制御盤・端子箱の省スペース化のポイント!「ダクトの多様性」

1. 制御盤・端子箱の省スペース化が求められる背景

近年、工場の自動化や生産ラインの高効率化が進む中で、制御盤や端子箱の小型化ニーズが高まっている。限られた設置スペースの中で最適な配線レイアウトを実現し、省スペース化を推進することが設計者に求められています。

小型の制御盤設計において、省スペース化を実現するためには、以下の点が重要となります。

  • 選定部品の小型化:制御機器や端子の小型化が進むことで、全体のコンパクト化が可能。
  • 内部構造の最適化:配線レイアウトや配置設計の工夫で無駄なスペースを削減。
  • 適切なダクトの選定:ダクトの選定と配置は省スペース化において重要な要素となる。

特にダクトの選定は、省スペース設計における鍵となる。ダクトの適切な使用によって配線を整理し、メンテナンス性を向上させつつ、不要なスペースを削減することが可能です。

2. 省スペース設計におけるダクトの役割と重要性

ダクトは制御盤内部の配線整理に不可欠な要素であり、適切なダクトの選定と配置によって、省スペース化と機能性の向上が可能になる。ダクトには以下のような役割があります。

  • 配線の整理と管理
    制御盤内部には多くの電線が収められており、ダクトを活用することで、配線の整理を容易にし、配線の混乱を防ぐことができる。
  • 電磁ノイズの低減
    ダクトに収められた電線は、重なりを抑えて適切に結束をすることで、電磁波の影響を抑え、安定した制御が可能になる。
  • メンテナンス性の向上
    配線が整理されていることで、異常が発生した際のトラブルシューティングがしやすくなり、保守作業の効率化につながる。
  • レイアウト変更の柔軟性
    制御盤の仕様変更や機器追加が必要になった場合、ダクトを適切に配置しておけば配線の再配置がスムーズに行える。

3. 省スペース化を実現するダクト選定のポイント

制御盤の小型化を進めるにあたり、ダクトの選定には以下のポイントへの考慮が必要です。

3.1 ダクトのサイズ選定

ダクトの大きさは、盤内の配線量に応じて適切に選定する必要がある。

  • 大きすぎるダクトのデメリット
    • 制御盤内のスペースを圧迫し、不要なスペースを生む。
    • 盤全体のサイズを大きくする要因になる。
  • 小さすぎるダクトのデメリット
    • 配線が収まりきらず、過密状態になりメンテナンスが困難になる。
    • 配線の整理が難しくなり、誤配線や断線リスクが増加。

3.2 ダクトの形状と種類の選定

ダクトには様々な形状やタイプがあり、制御盤の用途に応じた最適な選定が求められる。

  • スリット付きダクト:配線の出し入れがしやすく、整理しやすい。
  • スリットなしダクト:電磁波の影響を抑えたい場合に有効。
  • フレキシブルダクト:狭いスペースや湾曲した箇所に適用。

3.3 省スペース化のための配置最適化

ダクトを適切に配置することで、限られたスペースを有効活用しながら、メンテナンス性を確保できる。

  • 盤の奥側にダクトを配置し、前面スペースを確保
  • 上下・左右のダクト配置を工夫し、配線の流れを最適化
  • 不要なダクトの使用を避け、最小限のレイアウトで設計

4. 省スペース化に貢献する最新ダクト技術

近年、制御盤の小型化ニーズに対応するため、各メーカーから多様なダクトが開発されています。
特に、省スペース化に貢献する新しいダクト技術には以下のようなものがあります。

  • 超薄型ダクト
    厚みを最小限に抑えたダクトで、制御盤内の有効スペースを最大化。
  • モジュール式ダクト
    構成を自由に変更でき、配線量や用途に応じた最適なレイアウトを実現。
  • 高耐久・耐熱ダクト
    狭いスペースでも安全に使用できる素材で作られたダクト。

5. ダクトの活用による制御盤の小型化の課題解決提案

制御盤の小型化を実現するために、ダクトの適切な活用が不可欠である。参考に課題解決提案を紹介いたします。

5.1 既存制御盤のリニューアルにおける省スペース化
  • 課題:従来の制御盤ではダクトサイズが大きすぎて盤のスペースを圧迫。
  • 対応策:小型のスリット付きダクトに変更し、配線整理を実施。
  • 結果:制御盤全体のサイズを縮小、メンテナンス性も向上。
5.2 新規設計におけるコンパクト設計
  • 課題:限られたスペース内に制御盤を配置する必要がある。
  • 対応策:フレキシブルダクトを採用し、狭小スペースでも配線可能に。
  • 結果:省スペース化を達成し、設置スペースを最適化。

6. 制御盤・端子箱の小型化なら東亜エレクトロニクスにお任せ!

ダクトの適切な選定と配置は、制御盤の省スペース化において重要な要素です。適切なサイズ・形状のダクトを選び、レイアウトを最適化することで、限られたスペースを有効活用しながら機能性を維持することが可能となります
設計段階からダクトの選定を意識し、省スペース化とメンテナンス性の両立を目指すことが重要です。

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