システム開発者の旬なつぶやき

2024.01.09
制御盤

自立盤製作における底面の転倒防止対策

盤製作に伴い、お客様の大切な製品と、弊社の作業員の安全を守るために「転倒防止対策」ということを各社それぞれ製作している製品にあわせ、様々な手段で行われていることだと思います。

弊社では、射出成形機を主とし、制御盤や動力盤などの様々な用途の自立盤を製作しているほか、
AGVと呼ばれる、無人搬送車の制御盤やそれに伴う自動充電器など、それぞれ大きさの異なる盤の製作を日々行っており、盤に合わせた転倒防止対策を実施しています。

今回は自立盤における底面の転倒防止対策について、弊社が行っていることを紹介させていただきます。

中・大型自立盤の転倒防止法

図1のような身の丈、それ以上の盤の転倒防止には、自社で制作した転倒防止(図2)を使用し、底面のアンカー固定用のボルト穴より、ボルトを1本につき2カ所締結することにより、取付を行います。

片側を固定側、もう片側を自由側として、図3のようにボルト穴を設けることで

・固定側は、盤から出る長さと中心位置を合わせることができる。
・自由側は、様々な大きさの盤に穴位置を合わせることができる。

といった、自立盤の大きさに合わせた穴位置で取り付けることが可能です。

また、図1では下面にキャスターのついた台車に乗せていますが、転倒防止+キャスターにすることで、転倒防止は盤が傾いても、ストッパーの役割を果たし、キャスターにて工場内の盤の配置換えを
ハンドリフトやフォークリフトなしに、人力にて行うことができる形としています。

上記の転倒防止は鉄製で剛性があるので、中・大型の製品に使っていますが、重量があり、小型の盤には向いていないため、転倒防止を必要とする小型盤には樹脂製の転倒防止(図4)を用いた治具を使用して
います。

図5の台車に万力を使った実例は指定場所への移動を目的とした転倒防止の方法です。

簡単ではありますが、転倒防止対策の一部をご紹介させていただきました。

現場でも製造でも、安全と品質は必ず守らなければならないことです。

転倒防止は安全面でも品質面でも、重大災害に発展しやすい内容ですので、状況や製品に合わせた確実で安心な安全対策を今後とも、試行錯誤していきます。

高品質で、安全性の高い制御盤製作のご相談等がございましたら、ご連絡ください。

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