制御盤は様々な機器が組み込まれ、機械・設備によって使用方法が大きく変わる為制御盤の操作性は非常に重要となります。
そのため、制御盤で操作スイッチ等の指示機器がついたものを「操作盤」と呼びます。
今までは操作内容に合わせた各種スイッチを設置する方法が主流でしたが、年々生産する製品や、機械に実施させる作業内容が増えていく中でスイッチでは対応煩雑になる場合も多くなってきました。また、スイッチを多用するため、盤を一定の大きさ(例:縦1000mm x 横400mm)よりもコンパクトにすることは物理的に難しい点もネックとなっていました。
それらの課題を解決するために、近年は操作盤に「タッチパネル」が採用されるパターンが増えてきております。
タッチパネルとは、液晶パネルのような表示装置とタッチパッドのようなポインティングデバイスを組み合わせた機器であり、画面に直接触れて任意の作業を入力するために機器となります。
プログラム次第で様々な画面を表示させることが可能であるため、用途に合わせて効率的に使用することができます。
スイッチをタッチパネルに置き換えることで、盤サイズもコンパクトにすることが可能です。プログラムでスイッチの個数を増やすことが出来る為、使用するスイッチの個数を減らすことでコストダウンを実現する場合もございます。
しかしながら、タッチパネルは起動していなければ動作を確認することが出来ないため、使用するためには電源が必須となります。また、破損してしまった場合は、操作不可となってしまうため、非常停止や設備の動作によっては、安全スイッチ等は別で物理的なスイッチを使用しなければなりません。
このように、多くのメリットを有するタッチパネルの採用が年々増えてきておりますが、用途・作業環境によってはタッチパネルと物理スイッチをうまく組み合わせて検討することが大切です。
制御盤の豊富な製作実績を有する当社であれば、お客様の用途に合わせた最適な提案が可能ですので、操作盤のタッチパネル化を検討されているお客様がおられましたら、お気軽にご相談ください。