先日、横浜シーサイドラインで無人運転の電車が逆走するという事故が発生しました。原因は運行制御にからむ回路の断線未検知との見方が強いようです。
FAの世界において、無人走行の技術は無人搬送台車（AGV）や無人搬送フォークリフト（AGF）に取り入れられ、幅広く運用されてきました。
特に昨今では、補助的な自動運転機能を有した自動車や、トラックなども実用化されており、世間一般でも自動運転が珍しいものでは無くなりつつあります。
自動運転技術が加速し、われわれのFA業界でもAGV、AGFを利用した無人搬送システムの需要はこのところ特に増えてきているように感じます。
その中での今回の事故は、無人走行、完全自動化のシステムに対して、世の中から厳しい目を向けられるひとつの呼び水にならないか、という懸念を持っております。
今回の事件を受けて、AGVやAGF、ロボットなどの保守点検やシステム見直しの動きが現場で起こってくると思います。
日頃から無人化、自動化システムの構築を行っているわれわれは、「安全」があたりまえである、ということを今回の事故で改めて認識させられました。
