AGV台車のFROM→TOの搬送指示制御は待ち合わせ制御と同様でAGV台車が増加する程、難しくなります。
AGV台車が1台の場合の搬送指示制御は、ステーションと呼ばれるAGV台車が荷積み、荷降ろしする場所から、
荷積み要求信号、荷降ろし要求信号がON/OFFします。
この要求信号を管理制御盤で整理して、どのステーション(FROM)から、どのステーション(TO)に搬送するか?
1台のAGV台車に搬送指示を割当するので比較的に容易な制御になります。
しかしAGV台車が複数台になると、AGV台車の号車管理を行い、どの号車がどこの搬送ルートを自走しているか全て管理します。
例えば10号車はどのステーション(FROM)からどのステーション(TO)に自走中と、号車毎にどこのエリアを走行中か状態を把握します。
そして各ステーションからの荷積み要求信号、荷降ろし要求信号に対して、どのエリアを走行しているAGV台車に割当すると最短で処理が可能か?
管理制御盤で判断し、要求信号の有ったステーション付近を自走中のAGV台車に次の搬送先ステーションFROM→TOを指示します。
AGV台車が増加すると搬送指示FROM→TOを効率よくAGV台車に指示する必要が有り、設計するプログラム量も増加します。
AGV台車も複数台で多く、設計プログラム量が多いと現地調整時間も当然多くなり、立上げ期間が長くなりがちです。
弊社は実績としてAGV台車99台までの搬送指示を実現したプログラムを標準化する事で、現地調整時間の短縮に取り組んでいます。