システム開発者の旬なつぶやき

2021.09.27
FA・制御 その他

ロボットが仕事を奪う、は本当か

どこの業界でも人手不足が深刻な問題として取り上げられていますが、ロボットによる自動化や生産設備の省人化を進めるにあたり、そこに従事している作業者の仕事を奪ってしまうというジレンマに陥ってしまう担当者や経営者が少なからずいるのではないかと感じます。

世の中の自動化、省人化を推進する考え方は、単純作業をAIやロボットに代替させて、クリエイティブな仕事に従事することを促すものが多いですが、これまで単純作業しかやってこなかった作業者が、配置転換ですぐにクリエイティブな仕事に従事できるものでしょうか。

その多くは、まだ自動化されていない単純作業の作業工程に回されることになります。運よく配置転換先でも作業ができる作業者は良いですが、派遣労働者やパートタイマーの作業者は雇用継続もままならない厳しい状況に立たされていく事が予測されます。

ただロボット等の自動化することのメリットが確実な場合、前段のようなジレンマで自動化が進まない、というのはそれはそれで問題であると感じます。

今や生産性向上は避けられない経営課題です。家族経営的な考えで”雇用を守る”という観点で事業を行っていけば、このデジタル化、DX、AI、自動化の波のなかで確実に生産性が減退し、業界のなかで取り残されていってしまいます。

気付いたときには周りから2歩も3歩もを遅れをとってしまうことになりかねません。今のうちに作業内容を棚卸し、自動化、省人化できる作業はロボットや自動機に代替させ、自動化の程度により最低限の人を配置することを検討していく事が必要だと思います。

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