先日の台風19号は関東、甲信、東北地方において、記録的な豪雨災害となり各地に甚大な被害をもたらし、製造設備にもかなりの影響を与える結果となりました。
幸いにも弊社は直接的な被害はありませんでしたが、お客様の工場が被災し、製造ラインがストップする事態となりました。その工場に、私自身も設備の復旧作業の応援として、1週間ほど現場に入る機会がありました。
その工場では建屋1Fがすべて水に浸かってしまい、製造ラインから加工機、配電盤、制御盤すべてが水没するというかなりの被害でした。
復旧作業の現場では関連会社の保全や生産技術担当者、各加工機メーカー社員、機械設備や電気工事の職人に至るまで200人規模の作業者が入場して作業を行うという、非常に規模の大きなものでした。
幸いにも我々の担当した設備は図面やPLCプログラムのバックアップデータが残っていましたが、他の設備やNC加工機では電気回路図が水没してしまったり、PLCバックアップやNCプログラムが消失してしまい、一からプログラムを組まなくてはいけないというものもありました。
私自身は今まで天災・自然災害というものを日々の仕事のなかではあまり意識することがありませんでしたが、今回の災害を目の当たりし、リスク管理はどのようにあるべきか、プログラムのバックアップデータや完成図書の管理、マスターワークやテストピースの保管に至るまで、改めて見直す必要があると強く感じました。今回の経験をもとに、日々の営業活動のなかでも、そういった目線でお客様の設備を見たり、アドバイスができるようにしていきたいです。