AGV(無人搬送車)の技術自体は30年以上も前から生産現場で培われており、現在では各AGVメーカーから様々な用途に対応したAGVが生まれてきております。
ただし、現状ではAGVの統一規格というものが無く、各メーカー独自に開発されているため、同じ有軌道(磁気テープ上の走行)でも、
磁気テープ幅が違ったり、コマンドマークの種類(磁気マーク、RFIDタグなど)や配置場所がバラバラだったりしています。
そのため、生産現場で新しい運用を始めるときに、他メーカーのAGVを既存のAGV運用の中で共存できないという問題が出てきます。
せっかく、用途にあった他メーカーのAGVを見つけても運用に落とし込めないという相談をよく受けることがあります。
弊社でも、複数台による待ち合わせ制御や運行管理などAGVシステム全体の構築をさせて頂いておりますが、他メーカーのAGVを共存させるためには、既設のシステムとのインターロックや、そのメーカーにあった新たな無線通信プログラムの開発から始めなければいけません。こうなるとせっかく用途に適したAGVを見つけても現場のユーザー様だけではシステム構築することが難しくなってしまいます。
有軌道の仕様、無線や光通信の仕様など、何か統一規格というものができれば、現場に最適なAGVをもっと手軽に導入できるのではないかと思っております。