物流の自動化の歴史において、かつて荷役と呼ばれる作業は人間が肩で荷物を担いで運ぶものでした。
これは船や鉄道ができたときも、変わらず続けられてきました。
そこからパレットとローラーコンベアが誕生し、物流の形が変わっていきました。
これまで肩で荷物を一つ一つ担いで運ぶ、という人間の肉体だけを頼りにした作業から、機械化によりパレットというひとつの搬送単位ごとにローラコンベアで運ぶという物流の合理化が進みました。
パレットを自在に搬送するものとして、フォークリフトの誕生も物流の自動化において歴史的な発明でした。
それから物流の機械化はどんどん進み、ベルトコンベアによる省力化、自動倉庫や無人フォークリフトによる自動化へと変化していきました。
物流の自動化が進むと今度は物流の合理化を求めるようになります。ロケーション管理、RFIDによるピッキングシステム、AGV運搬による現場工数削減等、自動化技術は物流合理化を推し進めてきました。
これからはAI、5Gという技術がさらに物流の世界に変化を与えることは間違いありません。この技術を使ってどんな新しい変化が起こるか、われわれも自動化に携わる者として非常に興味を持ってみております。