昨今、様々な場所で「IoT」という言葉をお聞きになる場面も増えてきたのではないでしょうか。IoTとは”Internet of Things”の略で、様々なものがインターネットを経由して繋がり、通信することを意味しています。
このIoTを活用することで、遠隔でモノを操作したり、遠隔で接続機器の状況を確認したり様々なことが実現可能です。生産現場においても様々な設備のIoT化が進んでおります。
では、生産設備のIoT化を進めるにあたり、何から始めるのが良いのでしょうか。製造現場では加工機や生産ラインでの生産状況や設備状態がネットワークを通して集約され、製造現場の「見える化」が行われることが多いです。また集約・見える化されたデータを分析して、生産設備の不具合を予測する予防保守や、在庫管理も踏まえた製造工程のコントロールも的確に行うことができるようになります。
とくにダイキャストマシンのような加工機では金型や冷却水の温度、また原料や冷却水の流量の僅かな変化で、製品の仕上がりを左右することにもなります。各設備の温度や流量をセンサーから情報を入手し、現在の生産指示情報と紐づけることで、どのタイミングで生産したものが、どういった環境で生産されたものかを把握することができます。僅かな温度の変化からも、トレーサビリティを実施することが可能になるのです。
また各情報をリアルタイムに管理することで、不具合品を生産してしまう前に、流量、温度の異常で設備を止めることもできます。「見える化」することで、不具合品の流出を防ぐことや、歩留まりを改善して生産効率を上げることができます。
東亜エレクトロニクス株式会社では既存設備の「見える化」を実現するために、センサー、無線機追加のハード改造から、PLC、PCソフトの設計まで一貫して対応しております。生産設備のIoT化、見える化を検討しているお客様は一度ご相談頂ければ幸いです。