インダストリー4.0を代表とするスマートファクトリー化の動きの中で、世の中のロボットへの関心が急速に高まってきています。
特に最近では協働ロボットの導入の実例が増えてきているように感じます。
これまでの産業用ロボットは安全基準による安全柵等の設置スペースの問題、導入価格、ティーチングの負担などの障壁により、自動車製造工程のような大型機器の大量生産の現場での適用が主でしたが、協働ロボットの登場で簡易な作業工程でのロボット導入が進んできております。
現在、海外メーカーをはじめ、開発が進められているのが協働ロボットと無人搬送車(AGV)を組み合わせた自走式ロボットの活用です。
今までのAGVでは物をある場所からある場所へ運ぶことが主な機能であり、搬送+αの作業は付帯設備に依存してきておりました。
協働ロボットとAGVを組み合わせることから、搬送+αの作業がAGV自体で行うことができ、生産リソースとして、非常に柔軟に活用できるようになります。
インダストリー4.0が目指す「マスカスタマイゼーション」を実現するために、協働ロボットと人との協調は、柔軟な製造ラインを構築するというスマートファクトリー化に必須な技術となると感じております。