システム開発者の旬なつぶやき

2025.12.15

富士電機 スイッチ、ランプにおけるファストン端子配線法

自社では、盤製作において制御盤や動力盤、分電盤や操作盤など様々な種類の盤を社内で製作しております。

各盤で、様々なメーカーの部品や多様な型式の部品を取り扱っておりますが、同じ盤でも部品が変われば、取付の要領や配線方法などが変化することがあります。 同じ用途の部品でも、メーカー間で取付や電線の接続方法が変わるので、盤改造や図面改修が行われる際は、それらの部品の配線方法や配置に柔軟に対応しなければならず、日々私たちも勉強しております。

自社で扱っている機器や部品の中で、今回は操作盤において「スイッチ」や「ランプ」といった分野で、配線方法の違いなどをご紹介していきたいと思います。

自社の操作盤で主に使用しているスイッチやランプは富士電機を使用することが多いです。 写真は同じメーカーのスイッチなのですが、用途が違うことで接続部位が違うのがわかります。

②の接続は、接続部にねじがついているので、圧着端子にてねじを締め付けて配線する方法が主になります。

①の接続部は下写真のような”はんだ付け”と呼ばれる取付方法で接続部にはんだという金属を接続部に流し、電線を溶着させる手法で、専門性の高い技術が使用される接続方法です。

はんだ付けの利点としては、接続部に端子部と電線がそのまま接続される状態なので接合部が大きくならず、省スペースで取付を行うことができます。 また、高い接続強度と耐腐食性などから、信頼性や耐久性といったところで使用されます。

スイッチとは関係ありませんが、高電力アプリや高周波信号部などでは、圧着端子の場合は固有抵抗値が高くなることからはんだ付けの方が信頼性が高く、採用されるようです。

ですが、前述通りハンダ付けは専門性の高い技術が求められるため、誰しもが容易にできる作業ではないことや作業者により品質に差が出やすく、熱を扱うことから内部に熱が伝わり、機器を破損させたりなどのリスクがあるためスイッチを接続する際、接続部の検査を行ったりなど作業性としては自社としては、よい方ではありません。

ですので、自社では決まった仕様や条件ではない場合、違った接続方法を使用していることもありますので紹介します。

上記の場合、自社ではこのようなボタンスイッチやランプは「ファストン端子」を用いた配線方法をとることがあります。 これは、自社ではファンの配線に使用している端子で①の写真のような接続部に差せるコネクタといった感じのものです。

専用の端子とカバー、圧着工具があれば容易に取付を行えるうえ、品質に差が出にくく、抜き差しなので工具不要で着脱できるメンテナンス性があるため、スイッチ等の固有抵抗などで影響の少ない部品では、こういった手法を用いることもあります。

今回は、スイッチやランプの接続部の違いと、用途に分けた接続方法の違いについて紹介させていただきました。 もし、盤製作にてご不明点や、ご相談等ありましたら、弊社にご相談していただければと思います。

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