制御盤の製作をするにあたり、お客様によっては、電線の色や種類、太さ:サイズ、また、マークチューブの線番の向き等の仕様が細かく決まっていることがあります。一方で、上記の項目について、特に指定がなく、仕様内容が全く決まってないこともあります。自動車メーカー様をはじめとする大手製造業様は、盤に関して独自の規格があり、これらの企業様では細部にわたって仕様が決定しています。
盤製作の中で配線作業に使う部品に関する仕様をしっかりと押さえておかないと、作業を自社の間隔で進めてしまいますと、お客様からのご指摘事項となり、制御盤の修正作業が発生するケースがあります。例としてあげると、マークチューブの線番の読み上げ式という製作仕様がありますが、正面から差し込むコネクタや外線の中継用コネクタのマークチューブの線番の向きがマークチューブの見る向きにより読み上げ式の場合に変わってしまいますので判断に悩む箇所となります。例のような自社だけは判断がつかないような場合には、事前に箇所をお客様と打合せし、仕様をきちんと把握することが、お客様に信頼を得る制御盤の設計・製作会社といえるでしょう。