システム開発者の旬なつぶやき

2017.10.09
制御盤

省スペースの為に採用されるフェルール端子

フェルール端子(絶縁付専用棒端子)は、グローバル化・省スペース化に伴い制御盤への採用頻度が急激的に増えてきました。これは制御盤の小型が求められ、

それに応じる形で制御機器・電気機器メーカーの製品の小型化が起因していると推測されます。

以前は、裸棒状端子を使用が一般的でしたが、コネクタの小型化で端子間のクリアランス少なくなり、裸棒端子では絶縁処理が難しくなりました。フェルール端子は、筒形になっており、電線を挿入して圧着することで、電線自体が棒状になるような構造になっております。端子自体に絶縁の傘があるため端子間のクリアランスが少なくても問題ありません。

ただ、フェルール端子を使用する際に、製造技術者は気を付けなければならないことが2点あります。

一つは通常の端子でも電線サイズ毎に端子の選定をしました。

フェルール端子は、端子ごとの適合サイズの幅が少ないため間違えると筒から電線が抜けやすくなるという点です。特に0.25sq,0.3sq,0.5sqは、注意が必要です。

2つめは、筒の長さで電線サイズが同じでも筒の長さが数種類あり、プッシュイン端子台毎に筒の長さの許容範囲があるため、長いと充電部が露出し短いと端子との接触箇所が不十分となる可能性があることです。

フェルール端子は便利な製品で、増し締め不用、省スペース、安全性があり、今後もさらに採用されていくと思われますが、扱う側はより丁寧な盤製作の技術力が必要になります。

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