制御盤は工場や施設の各種機器を制御する重要な役割を担っています。そのため、安全対策が不十分な場合、操作ミスや事故の原因となる可能性があります。
特に扉の開閉時におけるブレーカーの操作は慎重に行う必要があります。
通常、制御盤の扉には操作取っ手が取り付けられ、外部からブレーカーのON/OFFを行うことができます。操作取っ手の機能として、ブレーカーを切らないと扉が開かない、扉を閉めないとブレーカーがONしない構造になっています。
しかし、観音開きの制御盤では、操作取っ手だけでは本来の機能が発揮できないという課題があります。これは、操作取っ手が付いていない扉が開いていても閉めていても、ブレーカーのON/OFFが可能となってしまうためです。
この問題を解決するための最も簡単な方法は、扉を1枚にすることです。しかし、一般的に制御盤の扉の幅は900㎜以下にする仕様があるため、この方法は現実的ではありません。そこで、扉の開け閉めの順番を決めることで、安全対策を取る必要があります。
機械式の方法と電気式の方法がありますが、当社では盤用パーツの扉開閉安全装置DSシリーズを用いる事があります。
扉開閉安全装置DSシリーズは、制御盤の安全性を確保するための信頼性の高い製品です。この装置を使用することで、以下のようなメリットがあります。
DSシリーズの取り付けには、以下の手順が必要です。
制御盤の安全性を確保するためには、扉開閉安全装置の導入が重要です。扉開閉安全装置DSシリーズは、安価で簡単に取り付けが可能であり、高い安全性を実現できます。
観音開きの制御盤でも問題なく機能するため、当社ではこの製品を推奨しています。安全対策を講じることで、現場の安全性を高め、事故のリスクを低減することができます。