制御盤を製作するうえで、盤の転倒防止策は制御盤に傷をつけてしまうことに加えて作業者の怪我にもつかがるため、注意が必要です。
以前より行っていた転倒防止対策を検証しましたので今回はその内容について、ご紹介させていただきます。
当社では、台上に盤を置き作業する際の転倒防止対策として、開いた扉の下面にスタンドを設け、前に倒れた際のストッパーとして「扉スタンド」を制作し、使用しています。(図1)→
使用イメージ(図2)↓
使用にあたり、人の接触や揺れによって外れるリスクがあるということで、対策を検討し検証しました。
上記の検討案を実際に製作し、取付を行ったうえで、上面をホイストクレーンで吊り、2~3人で盤を揺らして検証しました。
対策実施前と後では、下記のような効果が出ました。
このように、扉下面をスタンドで受け、ウェイトなどを使用、スタンドの位置を固定することで、重心位置が変わり、盤の安定感が向上したことが確認できました。
噛ませ物に関しても、図4のように盤との接触面にゴムを貼り付け、傷防止の措置を行い実用化に向けての取り組みを行いました。
結果としては、傷もつかず、安定性も増すことが出来ました。
このような形で、費用対効果の高い対策を自分たちで検討・実施することで安価に対策が実施することができました。
制御盤の転倒・転落対策は、実際にトライしてみないと効果が分からず、なかなか手がつかないかもしれません。
皆さんも、安全と品質を守るために、機会があれば一度対策を見直してみてはいかがでしょうか。
本事例のように、当社ではお客様からご相談頂く制御盤を安全に・安心して製作できるように日々改善策の検討を進めております。
高品質な制御盤を、費用対効果高く製作してきた実績も豊富にございますので、制御盤の製作でお困りごとをお抱えのお客様がおられましたら、お気軽にご相談ください。