盤製作に欠かせない設備の一つに「ホットマーカ―」がございます。
今回は当社でも使用している「ホットマーカ―」について詳しくご紹介させていただきます。
ホットマーカ―とは、制御盤等の配線に識別表示を行い電線やコネクターなどの接続先を明確にするために使用する設備です。
配線作業では、図1のような「マークチューブ」とよばれるチューブを電線の両端に
被せることで、線の行先を識別するとともに、端子部の感電保護に使用されます。
この、マークチューブに識別表示をするため印字を行う設備がホットマーカーです。
その他のホットマーカ―の機能として、端子台のラベル、シール等にも印字も可能です。
当社では端子台のラベル表示製作と、機器シールの製作にもホットマーカ―を使用しています。
また、PCと接続することで、打ち込んだデータを保存、出力することができるため量産品の盤データを保存しておくことで、入力しなくても過去作ったデータから印字、マークチューブでは定尺で切断することまで対応可能です。
このようにホットマーカ―は様々な用途に対応ができるため、電気関係以外にも様々な業種で使用されています。
最新の機種では、ラベル固定部が従来に比べ扱いやすくなっていたり、印字速度が1割ほど早くなるなどメリットもございます。既にホットマーカ―をお使いのお客様も、状況に応じて新機種の導入や更新を検討されることも重要です。
当社では、上記で紹介した用途以外に、様々な大きさのマークチューブやラベルを使用して盤を製作しています。
制御盤などの配線の多い設備では、マークチューブを数多く使用するため、図2のようにドラム式の台にマークチューブをセッティングし、自動で装填していくようにシールやラベルも含めて印字を行っております。
左側のPCにて、各種盤のマークチューブやラベルデータを保存しており、リピート品
や量産品にて、手打ちを行わなくともデータを呼び出せるようにしています。
また、PCで保管することにより、打ち間違いや打ち漏れのリスクを低減させています。
それぞれの打ち方は、ホットマーカーが設定を保存しているので、設定とセッティング
を少々変えるだけで柔軟に対応できるようになっています。
弊社はこれらにより、印字を効率的に行い、リピート品や量産品を製作する上での
ヒューマンエラーを防止するような作業方法を確立してます。
様々な業種、業態のお客様に盤をお納めしている当社であれば、制御盤のような配線の多い、複雑な盤製作であってもホットマーカ―を活用して配線ミスなく高品質な盤製作が可能です。
盤のコストや品質でお困りごとをお抱えのお客様がおられましたら、ぜひ当社にお声かけください!