昨今、盤の作業性向上のため採用が増えているフェルール端子について紹介いたします。
従来の丸型端子とY型端子に比べて圧着機1つで0.14~10SQまでの電線が圧着できるメリットもあり、機器自体も省スペースになるメリットをもつフェルール端子ですが、従来の端子と違った注意点も存在しています。ここでは、フェルール端子の作業性向上の一方で、注意すべき点を記載いたします。
フェルール端子は、もともとヨーロッパを中心に採用されていたこともあり、日本国内の電線(KIV,VSF,MTW等の電線)ですと「0.5~1.25SQ」の被覆の仕上がり外径とフェルール端子の絶縁カバーの径がほぼ同じになってしまい、標準のフェルール端子では圧着不良となります。そのため、お客様の方で設計時にフェルール端子を採用する場合に、「0.5~1.25SQ」については、グローバル仕様(GB)のものを採用することを理解しておくことが大切です。