制御盤設計において、シーケンサ(PLC)は生産設備の心臓部として機能しますが、予備電源を適切に用意しない場合、重大なリスクが発生します。
【予備電源を用意しない場合のリスク】
このようなリスクを未然に防ぐためには、シーケンサの予備電源を適切に管理し、定期的な点検やメンテナンスを欠かさないことが不可欠です。
制御盤の設計において、シーケンサは生産設備の安定稼働を支える中核的な役割を果たします。
シーケンサにはプログラムメモリやラッチデバイス、標準RAMといった重要なデータが保持されており、停電や電源断の際にはこれらの情報を失わないためにバッテリーによる予備電源が必要です。
特に三菱電機やオムロン、キーエンス製のPLCにおいては、バッテリーの状態がシステムの信頼性に直接影響を与えるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
停電時にバッテリーが正常に機能しない場合、以下のリスクが発生します。
一般的に、PLCのバッテリーの寿命はメーカーにもよりますが、3~5年と言われております。
周囲温度や、使用条件によって大幅に年数が変わる場合もございますので、あくまで目安としてお考えください。寿命を超えたバッテリーを放置すると、停電時にデータを保持できないリスクが高まります。
特に三菱電機のQシリーズでは、バッテリー電圧の低下によりCPUユニットの「BAT」ランプが点滅する仕様が採用されており、このようなサインが現れた場合は早急な交換が求められます。
また、バッテリー交換の際には以下の点に注意が必要です。
【バッテリー交換時の注意】
シーケンサに適切な予備電源を用意することは、システムの安定稼働を確保するために重要です。予備電源の選定には、以下の要素を考慮する必要があります。
シーケンサのバッテリー交換やメンテナンスを行う際には、以下の手順を遵守してください。
特に生産ラインの稼働が重要な現場では、メンテナンス計画を事前に立てることで、トラブルの発生を未然に防ぐことが可能です。
制御盤の豊富な製作実績を有する東亜エレクトロニクスであれば、お客様の用途・メーカーに応じて適切な予備電源を選定した制御盤を製作することが可能です。
お客様の要望に+αする形で、保守・メンテナンスや、長く安心してご利用いただける制御盤の設計・製作を心がけています。
制御盤の設計・製作でお困りごとをお抱えのお客様がおられましたら、お気軽にご相談ください。