制御盤や操作盤などの盤製品に多く使われている「電線ダクト」は、電線を収容し、盤内の整理と電線を保護する合成樹脂製の取付部品です。
盤製作においては、あらかじめ設計で配置された部品を配置図に合わせ、必要な長さに合わせてカットして使用します。
一般的に電線ダクトは「ダクトカッター」という特殊な形状の鋏ような専用工具を用いてカットします。
電線ダクトは盤内に配置されている部品の種類、数により、収容される電線の量が変動するため、
電線ダクトにも様々な大きさの物が存在しており、扱いに注意が必要です。
①大きさによっては、ダクトカッターの大きさを変えないといけない
②刃物なので扱いに注意が必要で、切断時にそれなりの握力がいる
③切断する断面が斜めになったりなど、綺麗な切断が容易ではない
このダクトカッターは、現場などに持ち運びやすい大きさをしており、軽作業には多く使用されますが、自社では、盤の大きさにより大容量で多くの数のダクトを切断するため、電動ダクトカッターを使用しています。
電動ダクトカッターは、形状が大きく、持ち運びができない分、下記の特徴があります。
①ダクトに罫書をせず、ゲージの調整で容易に必要な寸法をカット可能。
②対応できるダクトの大きさが多く、大きさによる部品の取換や調整が必要ない。
③切断する鋸刃部分が覆われているため、確かな安全性を持ち、切子で作業場が汚れにくい。
④スライドテーブルを押すだけの操作で、力もいらず、容易に切断ができる。
⑤切断方法から若干の寸法誤差がでるが、直角で綺麗な切断面でカットできる。
⑥周囲がカバーで覆われているため、細かい寸法の調整作業には不向き。
今回は、実際に自社で使用している「電動ダクトカッター」という設備について紹介させていただきました。
この設備により、盤製作の際のダクト切断作業を、効率的かつ綺麗な仕上がりの組付作業を実現できています。状況により、通常のダクトカッターを使用することもあり、自社では2種類のダクトカッターも使用しています。
今後もこれらのような設備を用いて、納期、品質等、お客様のご要望に合わせ、満足していただける盤製作を行っていきます。ぜひ、自社製品にご興味をもたれましたらご連絡ください。