近年、製造業では生産性向上や人手不足対策として、AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)の導入が進んでいます。これらを効果的に運用するには、走行コースのレイアウト検討が不可欠です。効率的なレイアウトは搬送距離や待ち時間を削減し、生産性と安全性を高めます。加えて、現場の環境や設備に合わせた設計により、将来的な拡張や工程変更にも柔軟に対応できます。また、設計図を現場に正確に反映する「墨出し」作業の精度も、安定稼働には重要です。
このように、AGV・AMRの導入効果を最大限に引き出し、安全かつ柔軟で効率的な生産ラインを実現するためには、事前のレイアウト検討と精密な墨出し作業が極めて重要なのです。
「墨出し」とは、設計図に基づいて床面や壁面に正確な位置や寸法を示す作業のことです。建築現場などで大工さんが墨つぼを使って線を描くイメージが一般的かもしれません。AGV/AMRのコースレイアウトにおいても、この墨出し作業は不可欠であり、その精度が搬送の効率性や安全性に直結します。
伝統的な墨出しには、墨つぼやチョークなどを用いた方法があります。これらは手軽に利用できる一方で、AGV/AMRのコースレイアウトにおいていくつかの課題を抱えています。
上記のような課題を解決し、AGV/AMRのコースレイアウトを効率的かつ高精度に行うために、近年ではレーザー墨出し機の活用が一般的となっています。レーザー墨出し機は、レーザー光線によって水平・垂直の基準線を床面に投影する装置です。
レーザー墨出し機と併せて、水糸を組み合わせることで、より複雑なコースや長距離の墨出しにも対応できます。水糸は、基準点と基準点の間を直線で結び、レーザーの補助として利用することで、より高い精度での墨出しを可能にします。
AGV/AMRシステムの導入は、単に車両を導入するだけでなく、コースレイアウトからシステム連携、運用後のサポートまで多岐にわたります。特に、墨出しのような基礎的な工程が、その後のシステム全体のパフォーマンスに大きく影響を与えるため、信頼できるパートナー選びが成功の鍵となります。
東亜エレクトロニクスでは、長年にわたるFAシステム設計と制御盤製作で培ったノウハウを活かし、お客様の工場に最適なAGV/AMRシステムの導入をサポートしています。レーザー墨出し機を活用した高精度なコース設計はもちろんのこと、搬送効率の最大化、安全性の確保、そして将来的な拡張性まで見据えたシステム提案を行っております。AGV/AMRシステムの導入をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。
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