先日、ホテルで火災が発生したニュースがありましたが、火元は機械室の分電盤という報道がされておりました。
直接的原因はまだ報告されておりませんが、地下6階の機械室の分電盤ということからしても、あまり環境の良い場所ではないであろうと想像がつきます。
我々も日々の仕事のなかで、かなり老朽化した設備を目の当たりにすることが多々有ります。また最近の案件では30年近く前の設備に対して、
機器更新をするものも増えてきました。
ただ、機器更新はできても、盤内配線自体を張り替えることはありません。改造に改造を重ねて、配線が雑然としていたり、
場当たり的な接続をしているものが多いです。我々も、いつショートしてもおかしくないな、という配線を多く見てきました。
ブレーカやPLC更新、インバータ更新などの機器更新の設備で延命をすることがありますが、制御盤自体を更新することはかなり稀です。
しかし、機器がどれだけ新しくても、配線が古く雑然としていれば、いつ漏電やショートを起こして火災が発生するか分かりません。
我々もそういった目線でお客様には機器だけではなく、制御盤、設備更新を提案していかないといけない、と今回の火災のニュースを見て改めて感じました。