Javaは、米国のサン・マイクロシステムズ社により1990年代前半に開発されたオブジェクト指向のプログラミング言語です。
コーヒーのような名前ですが、その命名については少しだけ関係があるようです。開発時はもともと別の名前で呼ばれていたのですが、公表に先立ちその名前がすでに商標登録されていたことがわかり、コーヒーショップで打ち合わせした際にこの名前になったとの逸話があります。
Javaの発表当時、コンピュータ業界ではすでにMicrosoft社のWindowsがデファクト・スタンダード化しつつありましたが、インターネット時代が到来するタイミングで、コンピュータ・システムとしてのOSとハードウェアを組み合わせた“プラットフォーム”に依存しないプログラミング言語と実行環境を備える画期的なアプリケーション開発環境として普及しました。
Javaの特徴といえば、前途のようにプラットフォームに依存しない開発言語と実行環境の２つの面を持ち合わせていることが大きな特徴です。
開発言語としての面では、 C言語やC++言語の文法を多く引き継いでおり、拡張性や保守性に優れたクラスベースのオブジェクト指向プログラミング言語となっています。
実行環境の面では、Java実行環境（JRE; Java Runtime Environment）と呼ばれるJavaプログラミング言語で開発されたアプリケーションを実行するための機能も備えます。
以上のことからのJava言語は独立性を重視しつつ、ネットワーク対応や安全・堅牢性の高さも兼ね備えたアプリケーション開発環境と言えます。
プラットフォームに依存しない開発言語と実行環境を持つため、当初からインターネット上のアニメーションやゲームなどのアプリケーションなどを使用したホームページによく使われており、実際にもその事はよく知られていると思います。ただ、その利用価値ははるかに高く、家電製品や機械・装置用の組み込みシステムや携帯電話・スマートフォン等のシステムなどの小規模で特化した機能のものから大規模なコンピュータ・システムまで、多くの分野で活用されています。
また、ネットワークに強い特徴を持っているため、インターネットなどのネットワークで繋がったコンピュータのCPUを借りた分散処理なども可能です。
最近ではこのような仕組みを活用し”クラウド”システムでの活用でも脚光を浴びているようです。
