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ラダー理論基礎知識

プログラミングの基礎知識

Ⅰ シーケンス・ラダー回路

シーケンス・ラダー回路とは

シーケンス・ラダーの"ラダー"とは、ラダープログラムを構成する、左右の母線と、その母線を繋ぐように渡るラインが梯子に似ている事からラダー(プログラム)と呼ばれます。
制御する事を目的とした、PLC(Programmable Logic Controllerの略)を用いたもので、シーケンス回路を基に、その回路を構成するデバイス(※1リレーのコイルやその接点など※1)と命令語で論理回路が構成されています。シーケンス・ラダー回路は、以下の様に表現されています。

シーケンス・ラダー回路図

※1 リレーの他に、タイマーやカウンター、応用命令など

シーケンス・ラダー回路の特徴とは

シーケンス・ラダー回路の特徴の一つとして、デバイスの一つであるリレーを例にとると、通常市販されている制御機器のリレーには、接点の数が決まっているが、シーケンス・ラダー回路のリレーには、その制限が無い事です。その為、より複雑な回路を作り出す事も可能となります。

またもう一つの大きな特徴として、プログラムと称されるPCなどの言語(VBやC言語等)とは違い、ビジュアル的に回路を表現している所です。目で見て理解し易い事もその特徴です。

制御機器を用いて制御を行う場合、それに関わる部品の配置や配線は、場所を取る事と配線(結線)に掛かる時間が大きい事です。しかしPLCで同等の回路を作成しても場所の占有としては、PLCの大きさだけであり、配線も必要最小限の結線のみとなり、時間も大幅に短縮出来ると言う事が利点として挙げられます。

現在では、各メーカのPLCも機能面、操作面、性能も高度なものとなり、お客様の高度なニーズにも応えられるものとなっています。