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配電盤・制御盤の設計ポイント事例/Ⅲ.特殊加工のポイント

8 扉の傾斜を防止する盤構造のポイント

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盤の扉のサイズが大きく、扉自体の重量が重たくなる場合(盤の扉サイズ H:2100×W:600)や、扉の横幅が縦幅に対して長い場合(盤の扉サイズ H:500×W:1000)では、ヒンジだけで十分な水平固定が難しくなります。扉面が重量によって傾くと、盤の密閉度が下がったり、日常で盤の開閉がスムーズに行えなくなります。

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盤の扉の重量によって発生する扉の傾斜を、ヒンジによる支えから盤の構造自体を変えることで解消することができます。盤構造を扉の上下に挟み込むようにして、扉を盤の底面から支えることで、ヒンジを使用するよりも丈夫で、扉が傾斜を防止することができます。また、ヒンジを使用することなく製作することが可能になるので、盤の部品点数を減らすことが可能です。

機械に取り付ける場合は、通常盤と構造が異なり多くの制約を受けて仕様を満足させなければなりません。こんな時に構造を見直し、扉ヒンジ等も部品として見直すことにより、より良い構造に近づけると思います。